山奈サチ子の黒い穴
Twitterの複アカウント「山奈サチ子の黒い穴(@sachi_kuroiana)にて呟いた一枚絵+ショートストーリーのまとめです。
ホラー系・グロ系作品ばかりですので苦手な方はブラウザバックしてお戻り下さい。
ヒッヒッヒ…私は猫を操る魔女だよ。私の屋敷にいる122匹の猫たちにはみんな少しずつ私の魂を分けてあるのさ…
だから私の屋敷のまわりをうろちょろしてたらどこにいたってすぐ分かるよ…すぐ分かるのさ…
見つけたら…お前も私の猫になるのさ…
時々自分の顔から本を取り出して読むの。
忘れていた記憶も、生まれた理由も、全部ここに書かれているのよ。
私の本が笑う。私の喜びを、驚きを感じて笑う。
違う。本が私なのよ。
本が感じているのよ。
本は私なのよ。
彼女の飲むジュースは美味しそうだけど、彼女は分けてくれないんだ。僕が気持ち悪くて、コップに口をつけて欲しくないんだ。
「これならいい?《って聞いたら「うん《って言ってくれたんだ。
彼女は潔癖みたいだけど、悪い子ではないんだ。優しいよ。
生まれつき弱い僕を憎む父は僕の体に鉄をねじ込む。僕が「痛い《と泣いても許さない。
僕の体は頑強になり、心は鉛のように冷える。成長し、僕は怪物になる。
父が後悔しても既に遅く、僕は家を破壊し飛び出していく。もう怖いものなど何もないのだから。
仕事をせず嫌われてる女性社員がいる。何故クビにならないのか。
ある日部長が取引先と揉めたらしくクソッ!とイラついていた。その日別室で部長が女性社員の首をもぎゴムボールのように力任せにへこませたり
ベロベロ舐めたりしていた。楽しそうだった。
私の住む場所には「おむかいさん《がでる。引っ越しても姿を変え場所を変え現れる。
ただ私を向かいから見つめるだけ。目を合わせると狂ったように喜ぶのが鬱陶しいので無視している。
最近は人数も増えてるみたい…
PC作業は目が疲れるので眼球をグリグリ動かしているとぐるんと半回転してしまった。
目をこらすと視界に私の頭の中が見えてきて更に注意すると、うっすらと言葉が見える…「コ・ン・ソ・*・ル《
…そうよ…今日ずっとこの言葉が思い出せなかったのよ…
毒舌悪子(アッコ)ちゃんは言ってはいけないことを皆の前で言うので嫌われてるけど、
僕がいじめられていることも言ってくれたから僕は大好きだ。
でもあんまり仲良くすると皆の前で僕の悪口や秘密を喋るだろうから、僕は悪子ちゃんを遠くから見ている。
人に嫌われるのが怖い私は学校で噂の「あの世の入口《の場所を探索するよう友達に言われると断れない。
そこに入ると腕の感覚が無くなった。あの世に持ってかれたのかも…顔も半分無い気がする。左足も…。
進むと私が無くなる…でも私、嫌われたくない…